親の自己破産と子どもへの影響

今回も少々重い話を失礼します。自己破産はする人にとってもストレスの多い大変な出来事です。

しかし子どもがいた場合には、子どもたちにも少なからず影響が及ぶことになりますので、この点も無視することはできません。

このブログでは「子どもがいる人は自己破産をしないでガマンして」などとは申しません。

しかし、子どもさんに及ぶ影響について知り、親御さんができるだけ対策を講じておくことは可能ではないでしょうか?

 

メンタル面での影響とそのサポート

これは私の友達から聞いた話ですが、その友人が高校生だった頃に、親御さんの仕事がうまくいかなくなった時の話を聞いたことがあります。

お金がないことよりも、お金の問題をめぐってご両親がイライラして衝突しているのを見ていることが、何よりもつらかったと話してくれたことがありました。

親御さんは心配をかけたくなかったのか「子どもに話す問題ではないから」と言って、何がどうなっているのか話してくれなかったそうです。

子どもの年齢にもよりますが、親の仕事や家の状況について説明し、親の側も生活を立て直すために努力していることを伝えるのは、メンタル面でのサポートに役立つはずです。

引っ越しが必要になったり、車や物を手放さなければならない時には、子どもの気持ちを聞いたり、子どもの心に寄りそう対応も必要となるでしょう。

生活が不便になる可能性

自己破産をする場合、生活に必要な最低限の財産以外は没収されてしまいます。先ほども少し触れましたが、引っ越しが必要になったり、車や物を手放すことにより、生活が不便になる可能性は無視できません。

さらに学資保険なども一定の金額以上であれば差し押さえの対象になってしまいますので、この点は注意が必要です。

子どもの進学に関しては、どうしてもお金が必要になります。親の経済的理由で進学をあきらめる子もいると聞きますが、費用をできるだけ書けずに勉強を続けることは可能です。

奨学金や特待生制度が利用できないか事前に調べたり、学校の先生に相談できる場合には事情を話しておくなら、経済的な理由で進路をあきらめずに済むかもしれません。

 

最後に

嫌な言い方になってしまいますが、子どもは親を選ぶことはできません。自己破産をする場合、親自身が辛いのはもちろんですが、子どもは大人以上につらい思いをしていることを忘れないようにしましょう。

「大変だったけど、親身になってくれる大人がいた」

という事実があれば、その子の受ける傷は最小限に済むかもしれません。