うつ病で債務整理はできる?行政書士が徹底解説!

2021年も、もう1ヶ月が過ぎようとしていますね。

 

お久しぶりです。司法書士のKです。

 

みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

 

今回、私が解説していくのは、うつ病の状態で債務整理は出来るのか、借金苦によってうつ病になってしまったらどうすべきなのかといった事柄です。

 

悲しいことですが、債務整理をしていく中でうつ病になってしまう方は決して珍しく有りません。

 

借金をすることもうつ病になることも下手したら明日は我が身かもしれませんよね。

 

なので、今回はこのテーマで執筆させていただきます。

 

まず、うつ病とは具体的にどのような状態のことを指すのでしょうか。

 

日本において、年々患者数が増加しているうつ病うつ状態ですが、これは、抑うつ状態や不安が数週間続く状態を指しています。

 

実際には精神科医の診断によって変わってきますが、診断分類としては、抑うつ、意欲減退、不安この3つがうつ病を構成しているとされています。

 

では、そんなうつ病の状態で債務整理することは可能な否かについて解説します。

 

結論からするとうつ病の状態でも、債務整理を行うことに何ら支障はありません。

 

それもそのはず、債務整理では借金が出来た原因や現在の精神状態は問われません。

 

なので、うつ病の方、もしくは借金苦の中でうつ病になってしまった方でも問題なく債務整理をすることが可能です。

 

任意整理、自己破産、個人再生の3つから成る債務整理ですが、うつ病だからといって不利益を被ることはありませんよ。

 

債務整理をする方でうつ病の場合、2パターンに分類することができます。

 

まずは、うつ病から借金を重ねてしまったパターンです。

 

うつ病によって休職し借金、あるいは双極性障害の躁状態のときに多額の借り入れをしてしまい借金を重ねてしまうことはよくあることです。

 

もう1つのパターンであるのが、借金を重ねていくうちにうつ病になってしまったパターンです。

 

うつ病は心理的に過度なストレスを抱えると発症してしまいます。

 

なので、借金を返さないといけないという思いがストレスとなり、うつ病につながってしまうのです。

 

どちらにしても、債務整理にはなんら影響はないので安心しましょう。

 

では、うつ病の方が債務整理をおこなう場合、どの方法を取るのがよいのでしょうか。それぞれのパターン別に見ていきましょう。

 

まずは、最もポピュラーな債務整理である任意整理です。

 

任意整理とは、裁判所の許可をもらい借金を減免、分割して支払う方法ですね。

 

分割してでも支払っていかないといけないので、うつ病の方にはあまり向いていない方法になります。

 

自己破産は、うつ病の方にも適している債務整理の方法です。

 

自己破産と聞くとネガティブなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、借金が完全になくなり返済義務がなくなる自己破産はとても魅力的です。

 

また、自己破産をするにあたって、原因を上申しなければなりませんが、この際、うつ病のため借金を重ねてしまったという理由にすれば、問題なく通ります。

 

個人再生は、任意整理と自己破産、両方のメリットとデメリットを持ち合わせている債務整理の方法です。

 

基本的には任意整理に近く、借金を分割して支払うことになります。

 

ただし、うつ病が原因で休職中、もしくは働けないなどの理由で借金を重ねた場合は個人再生が認められない可能性があります。

 

今回はうつ病の状態における債務整理について、徹底的な解説をしてきました。

 

いかがだったでしょうか。

 

うつ病でも債務整理は問題なくおこなえる点、おすすめとなるのは自己破産、といったことが分かっていただけましたか。

 

うつ病で債務整理をする際はぜひお近くの行政書士に相談してみてくださいね。

 

では、また。

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